ライターがインタビュー取材の依頼を受けたら、まずすべきことは相手の下調べと質問メモの作成です。
現役のインタビューライターは、どんな風にインタビューの準備しているのかお教えします。
複数の方法でインタビュイーを下調べする
インタビューライティングの依頼をされたら、まずは相手を知ることから始めます。
さまざまなサイト、ツールを駆使してインタビュイーを調べていきます。
編集部の意向を聞く
編集部やクライアントが、どうしてこの人を取材対象者に選んだのかという点は、仕事を受けた際に聞いておく必要があります。
編集部やクライアントの意向を無視すると、望まれていないインタビュー記事になってしまうので、まずはどんな話を記事にしたいのか、確認しておくことが大切です。
「絶対に聞いておいた方がいい質問はありますか?」と聞いておいてもいいかもしれません。
その商品を見たときの率直な感想をメモしておく
ある商品を開発した人だとします。
インタビューをした後に商品を見ると、見方が変わってしまうので、インタビュー前にその商品について思ったこと、便利だなと思った点、ユーザーとしての視点をまずメモしておきます。
「この商品を見て(使ってみて)こんなところが良かったです!」というユーザーとしての感想は、インタビュイーも気になっているはず。
素朴な感想は、冒頭の雑談で活かせます。
メディアに出ている方だった場合は、「この時のこのインタビュー、拝見しました!」という感想もいいと思います。
プロフィールから感じる第一印象をメモしておく
新入社員のインタビューだとします。
この大学、この学部で学んだならこんな経験をしたのかな。
ここで働いたのなら、こんな感じの経験を積まれているのかな。
「この時代ならこんな学生生活かなと思ったのですが」という一般的な視点も大切だと思っています。
社歴が長い方のインタビューなら、「いろいろな経験が今回の企画に生かされているのかな」と感じるなど。
その人の名前でググり、インタビューされている過去記事もチェックする
いわゆるエゴサですが、本人の名前で検索をかけて、上位の記事をチェックします。
話題の人だったり、インタビューを過去に受けている人の場合、どんな発言をしているのか、ざっと目を通して、キーワードだと思うものはメモします。
どんな記事がヒットするのか、ざっと見ることでその人の人となりが見えてくる場合があります。
もちろん過去のインタビュー記事が出てきたら、読める範囲で目をとおし、いいなと思った部分はメモに加えていきます。
会社に属している人なら会社のHPを確認
どんな会社で働いているのか。
自由な社風なのかそうではないのか。
若い社員が多いのかどうかで、その人の働いている背景が想像できます。
会社のHPや評判をチェックして、その人の背景を想像し、イメージを膨らませておきます。
その人が想像通りの人であるかどうかは関係なく、「こんな人かと思っていたら、実は違ったんだ」という気付きも、インタビューに生かせます。
SNSを調査
SNSは、本人の素顔や価値観が浮き出るものです。
上げているポストに出る個性だけでなく、ついたコメント、コメントへの返信も参考になります。
SNSを見てその人の本音や性格に触れるつもりでチェックします。
YouTubeを調査
インスタやTwitterより手間がかかるYouTubeは、さらに本人のこだわりが出る部分。
きっと手間のかかる編集作業などを経て動画を上げているはず。
そこまで時間を割いてまで、どんな価値観を世に出そうとしているのかわかるので、それもチェックしておきます。
書籍を出している人はAmazonのレビューを読む
書籍を読んだ人からのレビュー、評価は本人も気にしているはず。
良い評価なら「Amazonのレビューでは、こんな風に言われていましたね」と話のきっかけにできます。
質問に直結しなくても、その人の本の感想としてメモに「すごく面白かった」「この部分がわかりやすかった」というのをメモしておきます。
出版している書籍を読む
インターネットがここまで普及していなかった時代は、書籍を買って読むか、大矢壮一文庫などで雑誌の過去記事を調べなくてはなりませんでした。
でも、今はいい時代になり、ネットで試し読みできれば読んでいます。
ふらりと書店を訪れて、その人の本をパラパラめくるときもありますし、どうしても気になって自分でじっくり読んでみたいと思う時には購入することも(ギャラ次第ということもありますよね)。

準備不十分だと、インタビュイーの気を損なうことも
以前、ネットで有名な社長が「今日のインタビュー、自分のプロフィールを1から質問されて、『俺に関する過去の記事を読んでないのかよ』と思ってインタビューを途中で打ち切った」というツイートがありました。
私はライターの気持ちがわかります。きっと、別メディアの記事を引用するのではなく、自分のメディアで全部1から言ってほしかったのでしょう。
「以前別のメディアで話されていたことを、今回も少し参考にさせていただくかもしれませんが、よろしいですか」と言えば、社長は気分を害さなかったのかもしれません。
過去記事に書いてあることを1から聞くのと、「別のインタビューでこんな話もされていましたよね」といって話を振るのには雲泥の差があります。
より深い話を聞きたいなら、「またその質問か」と思われる内容はあえて聞かず、最後に「別メディアでお答えになった、このエピソードも参考にさせていただくかもしれません」と言えばいいと思うんです。

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